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2025.01.22

「腰にいい姿勢ってなんですか?」腰の負担を数値化して徹底解説

腰痛と姿勢の関係は大きく関係しています。腰に負担がかかる姿勢を継続的にやっていると、今は大丈夫でも症状の進行を早めて重症化してしまう危険もあります。ここでは、よく質問いただく「腰にいい姿勢って何?」という疑問にお答えしていきます。

┃1.「腰にいい姿勢」の基準とは?

「腰にいい姿勢」は何を指すのかというと、腰に負荷が少ない姿勢のことを指します。腰の負担は、背骨の骨を連結させている椎間板という部分にどれだけ圧がかかっているのかを指標に判断します。

<椎間板とは>

椎間板とは、背骨の骨と骨の間にある軟骨。背骨のつなぎ目として、背骨全体の動きを出す働きや、クッション的に衝撃を吸収する役割を果たしています。また人間が荷物を持ち上げたり、身体を支える力の80%を担っているとされています。

今回は様々な姿勢の中でも「立っている状態」「座っている状態」「仰向けに寝ている状態」「前傾姿勢で荷物を持ち上げた状態」の4つの姿勢をピックアップ。「立っている状態」の腰への負担(椎間板への圧)を100%として、負担が少ない順番に並べました。

<①仰向けに寝ている状態>

立っている状態の4分の1程度の負荷になります。これは身体の重みが背中全体に分散されるので、特定の部位に負担がかかりにくくなるから。身体全体が均等に支えられるので一番リラックスできる寝姿勢でもあります。また血流がよくなりやすいので、筋肉のこわばりや疲れも解消しやすくなると言われています。

<②立っている状態>

立っている状態も腰に負担がかかっていますが、座っているときよりも負担は少ないです。ただし、長時間立ったままの姿勢が続くと重たい上半身を下半身のみで支えなければいけないので、腰への負担は大きくなります。

<③座っている状態>

座っているときの腰への負担は立っているときよりも大きく、椎間板への負荷は立っているときの1.4倍だとされています。特に猫背や前かがみの姿勢だと、腰の筋肉や靭帯にかかるストレスが増大します。

<④座ったまま前傾姿勢で荷物を持ち上げた状態>

前傾姿勢自体が負担がかかりやすい姿勢です。骨盤が前に傾くので脊椎や椎間板に異常な圧力がかかるほか、腰の筋肉や筋膜が過剰に伸ばされてしまいます。下肢の筋肉にも負担がかかるので、ぎっくり腰になってしまうこともあります。椎間板には立っているときの3倍の負荷がかかります。

┃2.椎間板ヘルニアになりやすい職業

椎間板ヘルニアは長時間の立ち仕事の人や、重いものを持ったり抱えたりする仕事の人がなりやすいとされています。また長時間座って仕事をするデスクワーカーも少なくありません。

<椎間板ヘルニア患者の多い職業>

  • 介護士
  • 重労働者(建築、土木など)
  • 接客業
  • デスクワーカー(事務など)

その中でも多いのが介護士です。介護をする際、車椅子から移動させたり、ベッドから起こしたりするときに、どうしても前傾姿勢で作業することが増えてしまいます。数ある姿勢の中でも、一番負担のかかる状態で重いものを持ち上げなければいけないので、椎間板ヘルニアになりやすいと考えられるのです。

その中でも多いのが介護士です。介護をする際、車椅子から移動させたり、ベッドから起こしたりするときに、どうしても前傾姿勢で作業することが増えてしまいます。数ある姿勢の中でも、一番負担のかかる状態で重いものを持ち上げなければいけないので、椎間板ヘルニアになりやすいと考えられるのです。

┃3.もしも痛みが起きたらどうすればいいの?

もしも痛みが起きた場合、まずは安静にすることが大切です。それでも痛い場合は、整形外科や専門医に診てもらうことをおすすめします。重症化した場合は、経過観察したのちに必要であれば手術をする必要があります。日帰りで行うことができる手術もあるので、日常生活に負担なく行うことができます。

<PLDD>

PLDDはレーザーを椎間板内の髄核に照射することで、椎間板を縮小し、神経の圧迫を軽減することで痛みを改善する治療です。施術に要する時間は一箇所あたり15~30分程度で、院内の滞在時間も数時間程度で済むため、日帰りでの手術が可能です。

>>PLDDの詳細はこちら

<PDR>

PDRは経皮的椎間板再生治療ともいい、損傷した椎間板を再生する治療方法です。PLDDと併用することも可能で、日帰りで手術を受けることができます。

>>PDRの詳細はこちら

<PED>

PEDは、経皮的内視鏡下椎間板摘出術とも呼ばれる手術。細い内視鏡を使って行う手術で低侵襲なのが特徴です。手術は日帰りで受けることができるほか、術後の生活への影響も少ないとされています。

>>PEDの詳細はこちら

┃4.まとめ

腰に負担のかかる姿勢はたくさんありますが、どの姿勢でどのように気を付けるか考えて意識的に行動するのは大切です。日常生活の中で負荷のかからない姿勢を心がけることで、いずれか自然とその動作ができるようになるはず。健康に生きるためにも試してみてはいかがでしょうか。

腰椎椎間板ヘルニア

┃YouTubeでも医療知識を紹介しています

今回の内容はYouTubeでも田中院長がお話ししています。そのほかにも様々ありますので、ぜひご覧ください。



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