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不意なくしゃみ(咳)で
腰が痛くなった…
ぎっくり腰!?
くしゃみや咳で腰に負担を
かけないようにするには?
くしゃみや咳をするとき、身体を反らすなどすると、腰に大きな負担がかかります。 急なくしゃみや咳であっても、なんとなく「出そう」であることは分かりますね。くしゃみや咳が出そうなときには、次のような姿勢を取ってみてください。上半身のブレが少なくなり、腰への負担を和らげることができます。
- 近くに壁や柱、動かない家具があるときには、そこに両手を当ててください。
- 支えてくれるものが近くにないときには、両膝を曲げ、その膝に両手を当ててください。このとき、前かがみになり過ぎないように注意してください。
このような腰痛がある方は
ご相談ください
- 立ち座りのときに腰が痛い
- 前かがみになると腰が痛い
- 腰が痛くて寝返りが打てない
- 布団から上半身を起こすときに腰が痛い
- ぎっくり腰を繰り返している
腰痛以外に下記症状がある
場合には、早めにご相談ください
- 痛みだけでなく、しびれがある
- じっとしていても腰が痛い、楽な姿勢がない
- 発熱が続く
- 排尿困難、失禁
- 胸部にも痛みがある
- 最近、ケガをした(事故に遭った)
- ステロイド、免疫抑制剤を用いた治療中である
腰痛を引き起こす可能性のある疾患
腰椎椎間板ヘルニア
腰椎の椎骨と椎骨のあいだでクッションの役割を果たしている「椎間板」が、変性をきたし飛び出してしまう病気です。椎間板ヘルニアの中でも、この腰椎椎間板ヘルニアはもっとも頻度が高くなります。
腰からお尻、足にかけての痛みやしびれ、足の脱力感、足を動かしづらいといった症状を伴います。お尻から太ももの裏にかけての痛み(坐骨神経痛)が現れることもあります。
腰部脊柱管狭窄症
背骨の中を通る「脊柱管」というトンネルが狭くなり、中の神経が圧迫される「脊柱管狭窄症」が腰部で起こった疾患です。
腰や脚の痛み・しびれ、股関節の違和感、残尿感・失禁、間欠跛行などの症状を伴います。間欠跛行とは、休み休みでなければ長く歩けないことを指します。
急性腰痛(ぎっくり腰)
重いものを持ち上げる、腰をひねるといった動作によって腰に負担がかかり、発症します。
立てない・歩けないほどの激しい腰の痛みを伴うことも少なくありません。「ぎっくり腰」の他、「腰椎捻挫」と呼ばれることもあります。
腰椎分離症
腰椎において、椎骨の後方部分(椎弓)が疲労骨折し分離してしまった状態です。背中を反らす姿勢、ジャンプ後の着地の衝撃、腰を回す動作などの繰り返しを主な原因とします。
腰痛を主症状とします。それ以外にも、お尻や太ももの痛み、下肢のしびれ・痛みを伴うことがあります。
腰椎すべり症
腰椎がズレてしまった状態です。
腰痛と下肢の痛みを主な症状とします。その他、間欠跛行、下肢のしびれなどの症状が見られることもあります。
腰椎分離すべり症
腰椎分離症を伴っているすべり症のことを指します。先に腰椎分離症があり、その後腰椎分離すべり症が引き起こされます。
腰椎変性すべり症
加齢に伴う椎間板の変性によって、椎骨がズレて起こるすべり症です。
腰椎圧迫骨折
外傷などによって、腰部の椎体(椎骨の前方部分)が潰れるように骨折した状態です。
ご高齢の方の場合は、尻もちをつく、重いものを持つ、大きなくしゃみ・咳などによって腰椎圧迫骨折を起こすこともあります。
ズキズキとした腰痛を伴います。椎体の潰れ方によっては、しびれや筋力低下といった神経症状を伴うこともあります。多発的な骨折の場合には、背中が丸まり、身長が縮みます。
腰痛を引き起こす
可能性のある原因
腰の痛みを引き起こす直接的な原因としては、以下のようなものが挙げられます。
筋肉・靭帯
腰を支持する筋肉・靭帯の損傷や炎症は、腰痛を引き起こします。
腰をひねる動作、力を入れることで痛みが出やすくなります。
椎間関節
椎骨と椎骨のあいだにある「椎間関節」の変性や炎症は、腰痛を引き起こします。
特に腰を反らしたときなど、鋭い痛みが走るケースが目立ちます。
椎間板
椎間板の損傷は、腰痛を引き起こす原因になります。
前かがみの姿勢になったときに痛みが出やすくなります。
神経
椎間板の変性や骨棘などによって神経が刺激されると、腰やお尻、下肢に痛みやしびれが引き起こされます。
骨
骨の変形、骨折によって腰痛が引き起こされます。
動いたときに痛みが強くなります。
仙腸関節
骨盤の仙骨と腸骨のあいだにある「仙腸関節」の不適合(緩む・固まる)によって腰痛が生じることがあります。
それ以外
内臓の病気、ストレスなどが原因となって腰痛が起こることもあります。
腰が痛い・慢性的な腰痛の
方は当院へご相談ください
腰痛の原因を明かにし、適切な治療によって健康と安心、明るい毎日を取り戻すお手伝いをさせていただきます。