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PLDD法とは
椎間板ヘルニアのレーザー
経皮的レーザー椎間板減圧術
局所麻酔の上で背中側から針を刺し、その中を通るレーザーファイバーを介して髄核へとレーザーを照射します。切開や全身麻酔、入院は必要なく、患者様のお身体の負担、日常生活への影響を抑えられる低侵襲治療です。
なお、施術に要する時間は一箇所あたり15~30分程度で、院内の滞在時間も数時間程度で済みます。
主に軽度~中等度の椎間板ヘルニア、および椎間板ヘルニアを原因とする坐骨神経痛が対象となる治療です。適応の正確な判断には検査が必要ですので、椎間板ヘルニアの症状がある方、PLDD法の検討をお考えの方は、ぜひ一度当院にご相談ください。
このような疾患や
お悩みの方に適しています
疾患
- 椎間板ヘルニア
- 坐骨神経痛
お悩み
- 椎間板ヘルニアの診断を受けた
- 椎間板ヘルニアを原因とする腰痛など下肢の慢性的な痛みがある
- 外科的な手術には抵抗がある
- 外科的な手術を受けたが再発した
- 年齢などにより手術が受けられない
- 糖尿病や高血圧があり合併症のリスクが高い
- 入院はできるだけ避けたい
- 仕事、日常生活への早期復帰を希望している
PLDD法の
メリット・デメリット
PLDD法には、以下のようなメリット・デメリットがございます。ご来院の際には、それぞれについて改めて詳しくご説明し、十分にご理解・ご納得いただいてから治療へと進みます。
【メリット】
1.施術時間が短く日帰りで受けられる
施術に要する時間は1箇所あたり15~30分程度です。院内の滞在時間も数時間で済み、その日のうちにご自宅でほぼ通常通りの生活を再開することができます。
2.低侵襲であり身体への負担が少ない
局所麻酔下で、背中側から針を刺し、その中を通るレーザーファイバーを介して髄核をレーザー照射します。
全身麻酔や切開が必要ないため、患者様のお身体のご負担が最小限に抑えられます。
3.傷痕が目立たない
切開する必要がないため、傷痕はほとんど目立ちません。背中側に、1ミリ程度の穴があくのみであり、出血もほとんどありません。
4.合併症のリスクが少ない
糖尿病や高血圧のある方、ご高齢の方でも合併症のリスクが少なく、安心して受けられます。
5.根本的な治療になる
椎間板を縮小し、神経の圧迫を軽減するため、対症療法ではなく根本的な治療となります。
6.治療後の定期的な通院、リハビリの必要がない
原則として、治療後の定期的な通院、リハビリは不要です。もちろん、何か気になることがございましたら、いつでもご相談いただけます。
※1週間後、1カ月後に治療の効果を評価するために再度ご来院いただく必要はございます。
【デメリット】
当院では、治療のデメリットについてもきちんとご理解・ご納得いただいてから、治療へと進みます。
すべての椎間板ヘルニアが対象となるわけではない
PLDD法の適応となるのは、主に軽度~中等度の椎間板ヘルニア、および椎間板ヘルニアを原因とする坐骨神経痛です。事前に詳しい検査を行い、PLDD法が適しているのか十分に精査します。
自費診療となる
PLDD法は、保険適用外であり、自費診療となります。
効果を実感できるまでに時間がかかることがある
平均的に治療から1~3カ月で効果が実感されますが、症例によってはこれより長くかかったり、あるいは十分に効果が得られないことがあります。
対応している施設が少ない
現在のところ、国内ではPLDD法に対応している施設は多いとは言えません。場合によっては、遠方まで出向いて治療を受ける方もおられます。
PLDD法の主なメリット・デメリットについてご説明いたしました。より詳しく知りたい方、疑問点がある方は、まずは一度当院にご相談ください。
軽度~中度の
椎間板ヘルニアに有効
- 飛び出た椎間板(ヘルニア)によって、神経が圧迫されて炎症を起こしています。
- 椎間板の中の髄核にレーザーを照射し、空洞を作ります。
- 椎間板が縮小し、神経の圧迫が軽減されます。
PLDD法は、上記のような流れで進められる治療です。神経の圧迫が軽減されることで、痛み・痺れなどの症状が和らぎます。
レーザーファイバー先端拡大図
背中側から刺す針の中には、レーザーファイバーが通っています。ファイバーを介して、レーザーを髄核に照射します。
円形のレーザー光線
レーザーファイバーの先は丸い形をしており、これによりレーザーも円形となります。
治療後どれくらいで効果を実感できる!?
ただ個人差もあり、これ以上長く期間を要することもございます。また反対に、治療直後や数日以内に痛みやしびれが改善した、というケースも少なくありません。
PLDD法の治療の流れ
PLDD法の基本的な流れをご紹介します。
ご不明点などございましたら、お気軽にお尋ねください。
検査・診察
適応の範囲内であり、治療内容についてのご説明にご理解・ご納得いただけましたら、治療へと進みます。
治療開始
施術に要する時間は、1箇所あたり15~30分程度です。
ご説明
ご自宅での注意点などについてもお伝えしますので、ご安心ください。
アフターケア
※当院では、すべての治療において、メリットだけでなく、デメリットについても、正しくお伝えしております。ただ、もしご不安が残る場合、気になる点がある場合には、都度、お気軽にお尋ねください。
PLDD法の
リスク・副作用や合併症
リスクや副作用
PLDD法による治療後、今まではなかった腰痛、しびれ、筋肉の張りなどが生じることがございます。これらの副作用は通常、治療後1週間~1カ月ほどで改善します。
また、針を刺した部位からの感染のリスクもあります。外科的な手術と比べるとその確率は非常に低くなりますが、リスクがゼロになることはありません。
合併症
椎間板炎
痛みが生じることがあります。薬物療法により対応します。
椎体壊死・骨折
痛みが生じることがあります。薬物療法により対応します。
神経障害
しびれなどの症状が出ることがありますが、ほとんどは自然に消失します。
皮下・筋肉内出血
皮下・筋肉内出血を起こすことがありますが、ほとんどは自然に消失します。
薬剤アレルギーなど
局所麻酔や抗生物質による一時的なアレルギーが生じることがございます。
PLDD法は、まだまだ十分に普及しているとは言えません。そのため、分からない点、ご不安な点もあるかと思います。専門のスタッフが詳しくご説明いたしますので、どうぞお気軽にご相談ください。
PLDD法の治療後、
日常生活や運動
PLDD法は、その日のうちに日常生活に戻ることができる低侵襲治療です。
ただし、以下のように運動の種類に応じて、1日~1カ月ほどの制限が生じます。
治療後の運動制限の目安
1日後~
自転車の運転
3日後~
温泉・サウナ、プールなど
7日後~
スポーツジム、マッサージ、リハビリなど
14日後~
ヨガ(ねじるような動作)、整体、スポーツバイク、針治療など
30日後~
長時間のスポーツ、ゴルフなど
PLDD法の手術費用
頚椎
初回1カ所 | 1,045,000円(税込) |
---|---|
2カ所目以降 (椎間加算) |
275,000円(税込) |
期間 | 1週間後術後診断、 1~2ヵ月後MRIと診断 |
回数 | 1回 |
※術後症状がなかなか治まらない方は、適宜注射や薬物療法を行い、場合により再手術となります。
※PLDD法は、保険が適用されません。自費診療扱いとなります。
腰椎
初回1カ所 | 825,000円(税込) |
---|---|
2カ所目以降 (椎間加算) |
275,000円(税込) |
期間 | 1週間後術後診断、 1~2ヵ月後MRIと診断 |
回数 | 1回 |
※術後症状がなかなか治まらない方は、適宜注射や薬物療法を行い、場合により再手術となります。
※PLDD法は、保険が適用されません。自費診療扱いとなります。
PLDD法は医療費控除対象
PLDD法は、医療費控除の対象となります。確定申告の際に控除申請を行うことで、医療費や収入に応じた控除が受けられます。自治体等からの個別のお知らせ等はございませんので、領収書は大切に保管し、確定申告をされることをおすすめします。
手術給付金について
椎間板ヘルニアに対するPLDD法にかかった費用は、生命保険・医療保険の「手術給付金」に該当する場合がございます。
詳しくは、ご加入されている保険の契約内容をご確認ください。
※不安な点、分からない点がございましたら、お気軽にご相談ください。専門のスタッフが詳しくご説明させていただきます。
PLDD法のQ&A
PLDD法について
PLDD法の効果について教えてください。
椎間板ヘルニアに伴う痛み、しびれなどの症状の改善が期待できます。
治療効果は、おおよそ1~3カ月ほどでご実感できることが多くなります。
年齢制限はありますか?
いいえ、PLDD法に特に年齢制限はございません。
ご高齢の方で外科的な手術が難しいという場合でも、PLDD法による治療が可能になることがあります。どうぞ、お気軽にご相談ください。
適応症例を教えてください。
軽度~中等度の椎間板ヘルニア、および椎間板ヘルニアを原因とする坐骨神経痛が適応となります。
合併症のリスクが非常に少ないため、糖尿病や高血圧のある方でも安心して受けられます。
施術中や施術後に痛みはありますか?
局所麻酔をかけた上で背中側から針を刺すため、基本的にほとんど痛みはありません。
切開を伴わないため、術後も同様に、ほとんど痛みがありません。
治療の痕は残りませんか?
細い針を通すのみの低侵襲治療です。傷痕はその穴のみで、次第に薄くなっていきます。
レーザーが誤って椎間板を焼き切ってしまうということはありませんか?
レーザーは細いレーザーファイバーによって照射範囲がコントロールされているため、想定外の部位に照射するということはございません。もちろん、椎間板を焼き切る、ということもございません。
一度椎間板の手術を受けましたが、再発しました。PLDD法は可能でしょうか?
一度手術を受けたからといって、その後のPLDD法に支障が出るということはございません。再発された場合も、適応の範囲内であれば、PLDD法が可能です。検査で正確に判断する必要がありますので、まずは一度、お気軽にご相談ください。
治療後について
治療後、すぐに帰れますか?
院内で30分~1時間ほどお休みいただき、医師の説明が終われば、お帰りいただけます。
すぐにほぼ通常通りの日常生活に復帰できますが、当日中の激しい運動、入浴、飲酒、車の運転はお控えくださいますよう、お願いします。
治療後、リハビリは必要ですか?
特に必要ございません。
なお、PLDD法による治療後は一定の運動制限はありますが、徐々に緩和されていき、1カ月後にはほとんど制限なく運動を楽しんでいただけます。