整形外科

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整形外科について

渋谷区の表参道総合医療クリニックの整形外科

整形外科では、全身の運動器官、および骨・軟骨・筋肉・靭帯・神経などの組織を対象とした診療を行います。
腰痛や肩こり、打撲・捻挫・骨折、変形性関節症、骨粗しょう症、椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症、関節リウマチなど、さまざまな疾患・外傷が診療の対象となります。
首や肩、腰、関節などの痛み・しびれがございましたら、お気軽に当院にご相談ください。

整形外科で対応する検査

レントゲン検査

簡便に骨の状態を観察することのできる検査です。

骨密度検査

骨密度の測定を行う検査です。
第二中手骨の骨量を測定する「DIP法」、被ばくのない「超音波骨密度検査」があります。

超音波検査

体表近くの組織の状態を、被ばくの心配なく、リアルタイムで調べることのできる検査です。
腱鞘炎、靭帯損傷、肩関節周囲炎など、さまざまな疾患の診断に有効です。

血液検査・尿検査

骨粗しょう症、関節リウマチなどの診断には、血液検査・尿検査が有効です。
基本的な項目については、当日中に結果をお伝えできます。

対象となる症状と疾患

頸椎捻挫(むち打ち症、寝違え)

いわゆるむち打ち症、寝違えなど、首への過剰な負荷によって起こる怪我です。

原因

交通事故、スポーツ中の衝撃などによって首が前後に振られることで発症します。

症状
  • 首の痛み
  • 背中、肩、後頭部の痛み
  • めまい
  • 耳鳴り
  • 手足のしびれ
  • 倦怠感

痛みについては、外傷直後に出現するとは限りません。中には、数日が経過してから症状が現れるケースもあります。
強く首が振られたときには、症状の有無にかかわらず、整形外科を受診することをおすすめします。

治療法

温熱療法、牽引、ストレッチなどが有効です。
軽度のものであれば、安静によって治癒することもあります。一方で症状が強い場合には、ブロック注射を行います。

頸椎椎間板ヘルニア

7つの椎骨で構成される頸椎のあいだには、クッション性のある椎間板が存在します。
この椎間板に亀裂が入って頸椎の外側へと飛び出し、神経を圧迫している状態を「頸椎椎間板ヘルニア」と言います。

原因

スポーツによる酷使、不良姿勢などによって椎間板の亀裂が生じ、発症します。

症状
  • 後頭部から首、肩にかけての痛み・しびれ
  • 首を軽く反らしたときの痛み
  • 手の痛み・しびれ
  • 脚のこわばり・しびれ
  • ペン、箸の使用が困難
  • シャツのボタンを留められない

手足の痛みやしびれは、通常片側に先行して現れ、その後反対側にも現れます。

治療法

頸部の安静が何よりも優先されます。これにより、手術を回避できる可能性が高まります。
その後、非ステロイド系消炎鎮痛薬などによる薬物療法や、温熱療法、牽引を行います。強い痛みがある場合には神経ブロック注射も有効です。
以上が保存療法となります。保存療法で良好な結果が得られない場合には、手術を行います。

変形性頸椎症

頸椎の変形によって、脊髄・神経が圧迫される疾患です。

原因

主な原因は加齢です。頭部の重さが持続的に頸椎に負荷を与え、変形を招きます。

症状
  • 首周辺の痛み
  • 肩こり
  • 背中の痛み
  • 手指の感覚障害
  • 手先を使う細かな作業が困難

首だけでなく、肩や背中、手指などにも症状が現れます。

治療法

急性期においては、安静にした上で消炎鎮痛剤による薬物療法が中心となります。
超音波検査で頸部を観察しつつ薬液を注射する「エコーガイド下筋膜リリース」が行われることもあります。
また当院では、PLDD法、P法による変形性頸椎症の治療にも対応しております。

PLDD法(経皮的レーザー椎間板減圧術)の詳細はこちら
PDR法(経皮的オゾン椎間板減圧術)の詳細はこちら

頸椎後縦靭帯骨化症

頸椎において後縦靭帯が骨になり、脊髄を圧迫することで脊髄症を発症している状態です。
厚生労働省より、難病に指定されています。

原因

糖尿病、肥満、カルシウムの代謝異常、遺伝など、いくつかの要因が重なって発症すると言われています。

症状
  • 片手の痛み・痺れ
  • 両手の痛み・痺れ
  • 両足先のしびれ
  • ペン、箸の使用が困難
  • シャツのボタンを留められない
  • 歩行困難

これらの症状がまったく現れないケースも存在します。

治療法

牽引、カラー固定、マッサージなどの保存療法が行われるのが一般的ですが、逆効果となることがあるため、慎重な判断が求められます。
痛みが強い場合には、消炎鎮痛剤や筋弛緩剤を用いた薬物療法を行います。

頚肩腕症候群

首・肩・腕・手・手指といった部位で痛み、こり、しびれなどの症状が現れる状態を指します。
肩こりも、頸肩腕症候群のうちの1つです。

原因

長時間のパソコン作業やデスクワークによる不良姿勢、ストレスなどによって筋肉に負荷がかかったり、神経や血管が圧迫されることで発症します。

症状
  • 首・肩・腕の痛み、こり、しびれ
  • 手・手指のしびれ
  • 運動をしたときの痛みの悪化
  • 脱力感
  • ペン、箸の使用が困難
  • シャツのボタンを留められない

これらの症状は、連続した運動・動作を行うことで現れやすくなります。

治療法

消炎鎮痛剤や筋弛緩剤を用いた薬物療法に、理学療法を組み合わせます。
痛みが強い場合には、ブロック注射やトリガーポイント注射が有効です。

肩関節周囲炎(四十肩・五十肩)

筋肉、骨、腱、靭帯、滑液包、関節包といった組織から成る肩関節で炎症が起こっている状態です。
40代で肩関節周囲炎を発症した場合に「四十肩」、50代で発症した場合に「五十肩」と呼ぶだけで、それ以外の点で両者に違いはありません。
肩関節での痛み、運動制限を伴い、日常生活に支障をきたします。

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肩こり

主に肩、やや範囲が広まって首や背中に、痛み、重さ、だるさがある状態を指します。

原因

不良姿勢や長時間のデスクワーク、運動不足、ストレスなどによって血流が低下することが主な原因となります。

症状
  • 肩の痛み
  • 肩が重い感じ
  • 肩のだるさ
  • 首や背中の痛み
  • 手のしびれ、めまい

肩回りの筋肉が緊張することで、しびれやめまいを伴うことも少なくありません。

治療法

保存療法では、消炎鎮痛剤や筋弛緩剤を使った薬物療法、ブロック注射、マッサージ、温熱療法などを行います。
その他、エコーガイド筋膜リリースなどによる治療が行われることもあります。

石灰性腱炎

肩の腱板内に、石灰物質である炭酸アパタイトが沈着する疾患です。

原因

はっきりとした原因は解明されていません。40歳以上の女性に好発します。

症状
  • 急な肩の強い痛み
  • 肩を動かせない
  • 繰り返される肩の痛み
  • 動かしたときの肩の痛み
  • 肩関節のこわばり

もっとも多いのが、突然の肩の痛みです。しばしば、動かすことが困難なほど症状が強く現れます。

治療法

エコーガイドによるステロイド注射、消炎鎮痛剤の内服などの薬物療法と、理学療法を組み合わせます。
これら保存療法で十分な効果が得られない場合には、手術が必要になります。

腱板損傷

肩の腱板が損傷した(切れた)ために滑液包にて炎症が起こっている状態を指します。

原因

スポーツや肉体労働の際、腱板に大きな負荷がかかって損傷することで発症します。

症状
  • 肩を動かしたときの痛み
  • 肩を動かせない
  • 夜間のうずくような肩の痛み
  • 安静時の肩の痛み

水が溜まった場合には、安静時にも痛みが生じることがあります。

治療法

安静の上、痛み止めの内服、理学療法、ヒアルロン酸・ステロイドの注射といった保存療法を行います。
保存療法で十分な効果が得られない場合、損傷の程度が大きい場合には、手術が必要になります。

テニス肘(上腕骨外側上顆炎)

手首を曲げる、手で物を強く握る動作の繰り返しによって、肘の外側に痛みが出るスポーツ障害を「テニス肘」と呼び、その原因となる疾患が「上腕骨外側上顆炎」です。テニスのトップ選手だけでなく、趣味として愛好する人にも発症します。
ラケットを振るとき、手首を動かしたとき、タオルを絞るときなどに肘の外側に痛みが出ます。

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ゴルフ肘(上腕骨内側上顆炎)

手首を内側に曲げる、物を持ったまま肘を曲げる動作の繰り返しによって発症するスポーツ障害です。
手首を曲げたとき、物を持って肘を曲げたとき、ゴルフスイングのとき、腕を伸ばしたときの痛みなどが見られます。疾患名にある通り、特に肘の内側が痛みます。

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野球肘(離断性骨軟骨炎・内側側副靭帯損傷)

投球動作の繰り返しによって発症するスポーツ障害です。小中学生で好発します。これは、肘に未熟な成長軟骨があるためです。
投球中や投球後の肘の痛み、違和感、肘関節の可動域の制限などの症状が見られます。症状に気づいたときにはすぐに投球を中止し、お早目に当院にご相談ください。

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肘内障

肘の輪状靭帯と橈骨頭が外れかけており、いわゆる亜脱臼を起こしている状態を指します。

原因

強い力で腕を引っ張った際に、輪状靭帯と橈骨頭が亜脱臼を起こして発症します。危険を回避するためなどに大人が子どもの手を引っ張った際に、子どもに発症するケースがよく見られます。

症状
  • 肘の痛み
  • 腕の脱力感
  • 腕に力が入らない、動かせない
  • 腕がだらんと垂れる

時間が経過すると痛みが和らぐため、放置されてしまうことがあります。無理に動かして悪化することもあるため、経過の良し悪しにかかわらず、早めにご相談ください。

治療法

徒手による整復が可能です。肘関節の動き、レントゲン検査で問題がなければ、治療は終了です。
ただし、その後当分のあいだは再発のリスクが高いため、できるだけ安静にする必要があります。

変形性肘関節症

肘の軟骨がすり減り、関節の変形をきたす疾患です。

原因

スポーツや肉体労働、日常生活中の慢性的な肘関節への負荷によって、軟骨がすり減ることで発症します。

症状
  • 肘を動かしたときの痛み
  • 手や手指の痺れ
  • 手の筋肉が痩せる
  • 洗髪や着替えのときの肘の痛み

悪化すると、骨棘が生じて痛みが出やすくなります。

治療法

湿布の外用や消炎鎮痛剤の内服、温熱療法などによる保存療法が中心となります。
骨棘が生じ痛みが強い場合には、関節鏡による手術が必要です。また、骨や軟骨の破壊が進んでいる場合には、人工肘関節置換術が行われることもあります。

肘部管症候群

尺骨神経(肘の内側にある神経)が障害される疾患です。

原因

手・手指の酷使、骨折、骨の変形、ガングリオンなどによって尺骨神経がダメージを受けることで発症します。

症状
  • 小指や薬指のしびれ、変形
  • 手の筋肉が痩せる
  • 指先を使う細かな動作の困難
  • 握力の低下
治療法

安静の上、湿布の外用、内服薬による保存療法が中心となります。
保存療法で良好な結果が得られない、指の変形が強い場合などは、手術が必要になることがあります。

関節リウマチ

主に免疫異常を原因として関節で炎症が生じ、骨と軟骨の破壊、関節の変形をきたす疾患です。

原因

免疫は本来私たちの身体を外敵から守ってくれるものですが、その免疫が何らかの原因によって正常な細胞を破壊してしまうことで発症します。
なぜ免疫異常が起こるのか、はっきりしたことは分かっていませんが、遺伝、生活習慣の乱れなどが影響しているとの指摘もあります。

症状
  • 関節の痛み、腫れ
  • 早朝や寝起きの関節のこわばり
  • 倦怠感
  • 微熱
  • 食欲不振

関節リウマチの症状が現れやすいのが手首と手指の関節です。その他、肩・肘・膝・足首の関節で発症することもあります。

治療法

抗リウマチ薬、非ステロイド系抗炎症薬、ステロイド、生物学的製剤、JAK阻害薬などによる薬物療法が有効です。
骨や軟骨の破壊や変形が進行している場合には、人工関節置換術などの手術が行われることもあります。

ドケルバン腱鞘炎

骨と筋肉をつなぐ腱を包む組織を「腱鞘」と呼び、中でも手首の腱鞘で炎症を起こしている状態をドケルバン腱鞘炎といいます。
腱鞘は普段、腱がスムーズに機能するように、支えながら滑らせる役割を果たしています。

原因

スマホやパソコンなどによる親指や手首の酷使などによって短母指伸筋腱や長母指外転筋腱がダメージを受け、腱鞘が腫れることで腱の通り道が狭まり、発症します。
その他、女性ホルモンバランスの乱れも影響するものと考えられ、妊娠中や更年期の女性はドケルバン腱鞘炎のリスクが高くなると言われています。

症状
  • 親指を動かしたときの手首の痛み
  • 物を掴むときの手首の痛み
  • 手首の腫れ(特に親指側)
  • 手、手指に力が入らない
  • 物を掴みづらい
治療法

温熱療法、理学療法、腱鞘内ステロイド注射などの保存療法が基本となります。
PRP療法が行われることもあります。

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母指CM関節症

主に加齢や手の酷使などによって、親指の付け根の関節(母指CM関節)の軟骨がすり減り、痛みや可動域の減少、亜脱臼、関節の変形などをきたす疾患です。

原因

加齢、手の酷使によって母指CM関節の軟骨がすり減ることで発症します。手先をよく使う仕事に従事していた方、そういった趣味をお持ちの方は、加齢とともに特にリスクが高まります。

症状
  • 手の親指の動きが悪い
  • 手の親指の付け根が痛い
  • 手の親指の付け根が腫れている
  • 手の親指が動かしづらい、物を掴みづらい
  • 手の親指の付け根の関節の変形
治療法

親指および手を安静にすることが第一です。加えて、湿布の外用、薬の内服、ステロイド注射、装具療法などの保存療法を行います。
保存療法で良好な結果が得られない場合、痛み・変形が強度である場合には、手術を検討します。

TFCC損傷

関節を安定させる「TFCC(三角繊維軟骨複合体)」という支持組織が損傷した状態を指します。

原因

主に外傷、繰り返しの負荷、加齢などを原因とします。

症状
  • 手首を回すときの痛み
  • ドアノブを回すときの痛み
  • 車を運転するときの痛み
  • 手を動かしたとき、ひねったときの手首の痛み
治療法

手首の安静に加え、装具療法、ステロイド注射などの保存療法を行います。
場合によっては、手術が必要になります。

舟状骨骨折偽関節

手関節には、8つの手根骨が存在します。そのうち、もっとも親指側にある「舟状骨」の骨折です。
痛みがそれほど強くないために放置され、偽関節が形成されると、手の機能障害を引き起こし、骨の細胞が壊死することがあります。偽関節とは、もともと関節ではない部分が、関節のように動くことを指します。

原因

舟状骨が衝撃を受けることで骨折します。後ろ向きに転んで手を突いたときなどに発症するケースがよく見られます。

症状
  • 手首の親指側の痛み
  • 手首の親指側の腫れ、変形
  • 偽関節の形成
  • 手の機能障害
治療法

ギプスで固定し、安静にします。
偽関節が形成され手の機能障害をきたしている場合などは、高度な手術が必要になります。

有鈎骨鈎骨折偽関節

手根骨のうち、小指側にある「有鈎骨」を骨折し、放置して偽関節が形成される疾患です。

原因

転倒時に手を突いたときの衝撃、手のひらに受けた大きな衝撃などを原因として発症します。野球(バッティング)、テニスなどによる疲労骨折が原因になることもあります。

症状
  • 有鈎骨の痛み、腫れ
  • 小指を動かしづらい、曲げづらい
  • 小指の痺れ
治療法

ギプスで固定し、安静にします。
手術が必要になるケースが少なくありません。

手のしびれ

手のしびれ
手根管症候群

手首にある手根骨と横手根靱帯(屈筋支帯)で囲まれたトンネルのことを「手根管」と呼びます。
手根管症候群は、手根管で正中神経が圧迫されることで起こるさまざまな症状の総称です。

原因

手の酷使や手首骨折の他、手根管の腫瘍、リウマチに伴う滑膜炎、糖尿病、腎疾患、痛風、妊娠などを原因として発症します。

症状
  • 人差し指・中指のしびれ、痛み
  • 親指から薬指の痛み(薬指は親指側半分だけ)
  • 上記の指の痛みが明け方に強くなる
  • 手を酷使したあとの手指の痺れ
  • 親指の付け根の筋肉が痩せる

しばしば先行して現れるのが、人差し指と中指のしびれ、痛みです。最終的には、親指から数えて親指側の3本半で、痛みが生じます。これらの指の痛みは、手を振ると楽になるという特徴を持ちます。

治療法

手や手指は安静にし、必要に応じて装具療法、ステロイド注射といった保存療法を行います。
再発を繰り返す場合などには、手術を検討します。

関節リウマチ

免疫異常によって関節で炎症が起こり、骨や軟骨の破壊、関節の変形をきたす疾患です。

原因

本来であれば外敵から身体を守ってくれるはずの免疫が、誤って正常な細胞を破壊してしまうことで発症します。 遺伝、生活習慣などの影響が指摘されていますが、免疫異常が起こるはっきりとした原因は分かっていません。

症状
  • 指の関節の痛み、腫れ
  • 早朝や寝起きの関節のこわばり
  • 倦怠感
  • 微熱
  • 食欲不振

関節リウマチの症状は、手首や手指の他、肩・肘・膝・足首などの関節でも発症します。

治療法

抗リウマチ薬、非ステロイド系抗炎症薬、ステロイド、生物学的製剤、JAK阻害薬などによる薬物療法が行われます。
骨や軟骨の破壊、変形が進行している症例では、人工関節置換術などの手術が必要になることもあります。

腱鞘炎(ばね指)

手指に起こる腱鞘炎です。いわゆる、ばね指のことを指します。

原因

スポーツ、手先を使う仕事、家事などによる手指の酷使を原因とします。
女性の場合は、妊娠中や更年期といった女性ホルモンのバランスが変化する次期に発症しやすくなります。

症状
  • 指を動かすときの痛み
  • 指の曲げ伸ばしが不自由
  • 指を動かしたときの引っかかり

指の動作において、上記のような症状が出現します。

治療法

温熱療法、理学療法などの保存療法が行われます。炎症が強い場合には、ステロイド注射が有効です。 その他、PRP療法、エコーガイド下筋膜リリースなども行われます。

PRP療法はこちらへ

突き指(マレット変形)

指の第一関節が曲がったまま伸ばすことができない状態です。痛みや腫れを伴います。

原因

硬いものに指先を強く突くことで発症します。

症状
  • 指の第一関節が曲がって伸ばせない
  • 指の痛み、腫れ
  • 指を伸ばすと痛い

親指から小指まで、どの指でも起こり得るものです。

治療法

装具により固定し、安静にします。
関節で骨折が起こり、手術が必要になることもあります。

デュピュイトラン拘縮

指の腹から手のひらにかけてコブが生じ、皮膚が引きつれを起こす病気です。

原因

高齢者や糖尿病患者における発症が多い傾向がありますが、はっきりとした原因は分かっていません。

症状
  • 指の腹から手のひらにかけてのコブの形成
  • 手のひらに皮膚の引きつれがある
  • 皮膚が引きつれ、無意識に指が曲がる

薬指、小指での頻度が高くなります。また、足裏に発症するケースも見られます。

治療法

指が伸ばせない、日常生活に支障をきたしている場合には、手術を行います。
術後には、リハビリテーションで機能の回復を目指します。

手指変形性関節症(へバーデン結節・ブシャール結節)
【へバーデン結節】

手指の第一関節の背側において、結節という膨らみが生じている状態です。

原因

加齢、手指の酷使が影響しているとの指摘がありますが、はっきりとした原因は分かっていません。
その他、女性ホルモンのバランスの変化が関連するものと考えられます。

症状
  • 手指の第一関節の背側の膨らみ
  • 関節の赤み、痛み、腫れ
  • 指に力が入りにくい
  • 関節が動きにくい、伸ばしづらい
  • 関節の変形

手指の第一関節において、上記のような症状が見られます。

治療法

テーピング、装具療法の上で安静にします。
痛みが強いケースでは、消炎鎮痛剤を使用、ステロイド注射などの薬物療法を行うこともあります。
変形が進行しているケース、症状が強く日常生活に支障があるケースでは、手術も行われます。

【ブシャール結節】

手指の第二関節の背側において、結節という膨らみが生じている状態です。

原因

加齢、手指の酷使、女性ホルモンのバランスなどが影響しているとの指摘がありますが、はっきりとした原因は分かっていません。

症状
  • 手指の第二関節の背側の膨らみ
  • 関節の赤み、痛み、腫れ
  • 指に力が入りにくい
  • 関節が動きにくい、伸ばしづらい
  • 関節の変形

手指の第二関節において、上記のような症状が見られます。

治療法

テーピングや装具療法の上、安静にします。
痛みが強いケースでは、消炎鎮痛剤やステロイド注射による薬物療法を行うこともあります。
変形が進んでいるケース、症状が強く日常生活に支障をきたしているケースでは、手術も行われます。

爪周囲炎

爪のまわりの皮膚で炎症が起こっている状態を指します。

原因

主な原因は、爪の甘皮を無理に千切ったときにできる傷です。雑菌が入り、化膿して発症します。
深爪や爪を噛む癖、陥入爪を原因として発症するケースも見られます。

症状
  • 爪のまわりの皮膚の腫れ、赤み、痛み
  • 爪のまわりに膿だまり

時に、眠れないほど強く痛むことがあります。

治療法

多くは、抗生物質や痛み止めによる治療で完治します。ただし、膿がたまっているケースでは、切開をして排膿することがあります。

急性腰痛症(ぎっくり腰)

突然、物を持ち上げるなどのちょっとした動作をきっかけに発症する、急性の腰の痛みです。
一般に「ぎっくり腰」と呼ばれる症状が含まれます。

原因

多くは、重いものを持ち上げる、腰をひねるといった急な動作によって腰に負担がかかることで発症します。不良姿勢、デスクワーク、肉体労働、スポーツなどでもともと腰にダメージが蓄積しており、何も持たずに中腰になっただけで発症するケースなども見られます。

症状
  • 急性の激しい腰の痛み

歩くことや立つことが困難になるほどの強い痛みに見舞われることがあります。

治療法

腫れがある場合は冷やし、安静に努めます。
必要に応じて、消炎鎮痛薬や筋弛緩剤を使用します。また症状が落ち着いてからは、再発防止のための理学療法が行われます。

坐骨神経痛

腰から足の先まで走っている「坐骨神経」が圧迫・刺激されることで引き起こされる痛み・しびれなどの症状の総称です。病名ではありません。
椎間場ヘルニア、脊柱管狭窄症、変形性腰椎症、腰椎分離症などの症状の1つとして確認されます。

腰椎椎間板ヘルニア

背骨を構成する骨の1つ1つを「椎骨」と呼び、その椎骨と椎骨のあいだには、クッションの役割を果たす「椎間板」があります。
腰椎椎間板ヘルニアは、腰椎(腰の椎骨)にて、椎間板が飛び出して神経を圧迫する病気です。
お尻や脚の痛み・しびれ、脚を動かしづらい・脱力感、坐骨神経痛などの症状を伴います。

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腰部脊柱管狭窄症

脊髄の神経が通るトンネルを「脊柱管」と呼びます。そして脊柱管が狭くなり中を通る神経が圧迫され、痛みやしびれなどの症状をきたす疾患が「脊柱管狭窄症」です。
そのうち、腰部で発症するものを「腰部脊柱管狭窄症」といいます。
腰や脚の痛み・しびれ、股間の違和感、残尿感、尿漏れ、間欠跛行などの症状を伴います。間欠跛行とは、休み休みでなければ長く歩けない症状のことです。

腰椎分離症

背中を反らす動作、ジャンプ後の着地、腰をひねる動作の繰り返しによって、椎骨の後方部分「椎弓」が分離した状態を指します。
野球やサッカー、バレーボール、ラグビーなど、さまざまなスポーツを原因として発症します。また、特にスポーツをしない人であっても、上記のような腰に負担のかかる動作によって発症することがあります。
局所的な腰痛が、腰を動かしたときに出現・悪化します。また、坐骨神経痛を伴うこともあります。

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腰椎すべり症

腰椎分離症、加齢などによって、腰椎が滑るようにズレてしまった状態です。
腰痛、下肢の痛み・しびれ、間欠跛行などの症状が見られます。

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変形性腰椎症

主に加齢を原因として、椎間板や腰痛が変形する疾患です。
悪化すると、さまざまな症状によって日常生活に支障が出るようになります。

原因

加齢に伴い椎間板や腰痛が変形し、脊柱管の神経が圧迫されることで発症します。

症状
  • 腰痛
  • 腰回りが重い感じ
  • 足の裏の痛み、しびれ
  • 下肢の痛み、しびれ

その他、腰部脊柱管狭窄症を併発した場合には、間欠跛行、排尿障害、便秘などの症状を伴うことがあります。
間欠跛行とは、一定の歩行によって痛み・しびれ・脱力感が出現し、休息を挟まなければ歩行を続けられない(休めばまた歩ける)状態を指します。

治療法

装具療法、神経ブロック注射、内服などが行われます。
症例によっては、手術が必要になります。

腰椎圧迫骨折

椎骨の前方部分を「椎体」と呼びます。腰椎圧迫骨折は、腰部の椎体が、潰れるように骨折してしまった状態を指します。
若い方が高所からの転落、事故などを原因として発症するのに対して、ご高齢の方では尻もちや重いものを持ち上げたときに発症するケースも目立ちます。中高年以降の女性は特に骨粗しょう症(骨がスカスカになりもろくなる病気)のリスクが高いため、注意が必要です。
腰の痛みに加えて、しびれや筋力低下が見られることがあります。また、多発的な骨折の場合は、背中が丸くなり、身長が低くなることもあります。

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単純性股関節炎

股関節に炎症をきたし、関節液がたまってしまう病気です。
3~10歳くらいの子どもの罹患が全体のほとんどを占めます。

原因

はっきりとした原因は分かっていませんが、激しい運動、ウイルスなどへの感染、アレルギーとの関連が疑われています。

症状
  • 股関節の痛み
  • ふとももから膝にかけての痛み
  • 歩行困難
  • 微熱が続く

股関節、あるいはふとももから膝にかけて、かなり強い痛みが現れるため、歩行困難に陥るケースが少なくありません。

治療法

立つ、歩くといった動作をできる限り控えて安静にしていると、多くは1~2週間で治癒します。
必要に応じて、消炎鎮痛剤の内服や外用、牽引療法などを行います。

変形性股関節症

股関節の軟骨の摩耗・変性を伴う疾患です。

原因

全体の80%以上が、寛骨臼形成不全を原因として発症します。その他の原因としては、長時間の立ちっぱなし、肥満、重いものを持つ動作などが挙げられます。

症状
  • 股関節の痛み
  • 股関節可動域の制限
  • 長時間の立位、歩行の困難
  • 安静時や夜間の痛み

悪化すると立ち座りや正座などが難しくなり、靴下が自分で履けないなどの日常生活への支障が生じます。

治療法

股関節に負荷をかける姿勢・習慣を改善し、運動療法を行います。また必要に応じて、杖や歩行器を併用します。
対症療法としては、消炎鎮痛剤の内服を行います。
これらの治療で十分な効果が得られない場合には、骨切り術や人工関節置換術といった手術が必要になることがあります。

仙腸関節障害

脊椎の最下部にある仙腸関節が障害され、痛みを伴う疾患です。

原因

腰をひねる動作、腰に負担のかかる姿勢での作業などによって、仙腸関節のバランスが乱れて発症します。

症状
  • 腰や臀部の左右どちらか片側の急な痛み
  • 股関節、鼠径部、脚の痛み
  • 座ってじっとしていることが難しい
  • 仰向けの姿勢が辛い

腰部脊柱管狭窄症や腰椎椎間板ヘルニアと似通った症状を有するため、その鑑別が重要です。

治療法

コルセットや骨盤ベルトによる装具療法、抗炎症剤やブロック注射による薬物療法、理学療法、エコーガイド下筋膜リリースなどが行われます。

特発性大腿骨頭壊死症

大腿骨頭が血流の低下によって部分的に壊死してしまう疾患です。
厚生労働省より、特定疾患に指定されています。そのため、治療は公費による補助の対象となります。

原因

はっきりとした原因は分かっていませんが、ステロイドの使用、アルコールとの関連が疑われています。

症状
  • 股関節の痛み
  • 腰痛
  • 臀部の痛み
  • 膝の痛み

大腿骨頭が壊死した時点では無症状ですが、その部位が潰れてしまうことで、上記のような下肢の痛みが現れます。

治療法

杖を使うなどして負担を軽減しながら、できる限り安静に努めます。
対症療法としては、消炎鎮痛剤を使用します。
これらの治療で十分な結果が得られない場合には、手術を検討します。

鼠径周辺部痛症候群(グロインペイン)

スポーツにおけるランやキックの動作を繰り返すことで発症します。
サッカー選手に多い疾患です。

原因

ランやキックの繰り返し、筋力・柔軟性・全身機能の低下、股関節の可動域の制限など、いくつかの要因が重なることで発症します。

症状
  • 鼠径部の痛み
  • 下腹部の痛み
  • ふとももの内側の痛み
  • 睾丸後方の痛み

上記のような痛みが、特に運動時に出現します。

治療法

医師・理学療法士のもとでのトレーニング、マッサージなどが有効です。
トレーニングでは、身体全体を連動させた協調運動を行います。

膝の痛み

変形性膝関節症

加齢や筋力の低下、肥満などを原因として、膝の軟骨がすり減り、動作時に膝の痛みが出る病気です。悪化すると、関節の破壊・変形が進んでいき、日常生活への影響も多大となります。特に、中高年以上の女性によく見られます。
初期症状は動作時の痛みが主となりますが、悪化すると安静時にも痛みが出るようになります。

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脊柱管狭窄症

脊髄の神経が通るトンネルを「脊柱管」と呼び、この脊柱管が狭くなることで神経が圧迫される病気を「脊柱管狭窄症」となります。
足のしびれを伴うのはこのうちの「腰部脊柱管狭窄症」であり、それ以外にも腰や脚の痛み、間欠跛行、股関節の違和感、残尿感、尿もれなどの症状が見られます。

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足根管症候群

内くるぶしとかかとのあいだに位置する「足根管」が狭窄し、その内側を通っている神経が圧迫されることで発症します。

原因

外傷、靴・靴下の締め付け、ガングリオンなどによる圧力が原因だと言われています。ただ、はっきりした原因が分からないことも少なくありません。

症状
  • 足の裏から足指にかけての痛み、しびれ
  • 足の裏の皮膚が厚くなったような違和感
  • 火照りまたは冷感

「ピリピリとした痛み」あるいは「ジンジンとした痛み」が感じられることが多くなります。

治療法

長時間の立ちっぱなしや歩行を避け、安静に努めます。
必要に応じて、消炎鎮痛剤・ビタミンB12製剤・神経障害性疼痛改善薬を使った薬物療法が行われます。また、ステロイド注射が有効になることもあります。
これらの治療で十分な効果が得らない場合には、手術が必要になることがあります。

慢性閉塞性動脈硬化症(ASO)

動脈硬化によって手足の血管が狭窄・閉塞し、末梢に酸素や栄養を適切に届けられなくなる疾患です。

原因

原因は動脈硬化です。動脈硬化は、糖尿病や高血圧、脂質異常症などの生活習慣病によって発症・進行します。

症状
  • 手足のしびれ、冷感
  • 安静時に手足の痛みが続く
  • 間欠跛行
  • 手足での潰瘍や壊死

長く放置していると、手足で潰瘍や壊死に至り、切断が必要になることがあります。

治療法

動脈硬化の原因となっている生活習慣病の改善を図ります。生活習慣病の治療では、食事療法・運動療法・薬物療法が行われます。
また血流が滞らないよう、抗凝固剤・抗血小板剤が使用されます。場合によっては、カテーテル治療や手術が必要になります。

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