院長ブログ

2025.04.09

40代男性「腰痛が酷くて大会に出られない」椎間板の損傷を再生医療『PDR(経皮的椎間板再生治療)』で治療した症例

年代 40代
性別 男性
症状・疾患
  • 椎間板性変性症による椎間板性腰痛
相談内容 現役のスポーツ選手。競技で腰に負担がかかることが多かったそうです。腰痛が悪化したことにより、プレーに影響が出てきてしまったとのことでした。大会が近かったこともあり、症状をなんとかして欲しいと当院を受診されました。
診察結果 腰痛の原因を探るため、腰椎MRIを使って画像検査を行ったところ、L4/5とL5/Sの2か所に椎間板性変性症による椎間板性腰痛が認められました。画像検査から競技中に強い負担などによって腰椎がすり減ってしまうなどの損傷を受け、椎間板が変性したことで腰痛が酷くなっていると判断しました。
治療内容と方針 腰痛の原因となっている変性してしまった椎間板を修復するため、症状が確認されたL4/5とL5/Sの2か所に椎間板を修復させる作用を持つPRPを注入する「PDR(経皮的椎間板再生治療)」を実施しました。
治療後の経過 治療から1週間後に腰痛が軽減し、約1ヶ月後には痛みがほぼなくなりました。腰痛がなくなり、夏の大会に出られると大変満足していただきました。
治療期間 日帰り
費用 2カ所 1210,000円(税込)
診療種別 自由診療
リスクや副作用
  • 治療後は内出血、腫れ、発赤、疼痛、かゆみ、変色、および圧痛が発生することがあります。ごく稀に術後血腫、感染、神経損傷のリスクが出現することもあります
  • 治療効果が出るまで3週間~3か月程度かかります。
  • 治療効果については個人差があります。同一の効果が得られない可能性があることをご承知おきください。

診察と検査結果

術中画像

備考

藤田医科大学でModic変性を伴う腰痛患者に対してPRP注射を行い、半年後のMRIで炎症が鎮静化し、腰痛が軽減したと論文発表がありました。本研究で椎間板へのPRP注射の安全性と有効性が示されました。

参考文献:特定認定再生医療等委員会の承認のもと、国内で初めて椎間板への多血小板血漿(PRP)注射の安全性と有効性を検証
Intradiscal administration of autologous platelet-rich plasma in patients with Modic type 1 associated low back pain: a prospective pilot study

椎間板変性腰痛に対してPRP治療の効果がエビデンスが増えていき患者様の腰痛が軽減できるとの報告が増えています。当院もPDR治療を推進していきます。

┃今回行った治療

<PDR>

PDRは経皮的椎間板再生治療ともいい、患者自身の血液を採取した後、そこから濃縮血小板由来の成長因子を抽出。濃縮血小板由来の成長因子(PRP)と幹細胞上清液を患部の椎間板に注入し、透視装置を使って損傷した椎間板に成長因子と幹細胞上清液を投与します。PLDDと併用することも可能で、日帰りで手術を受けることができます。

>>PDRの詳細はこちら

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