院長ブログ

2025.04.08

40代男性「椎間板ヘルニア手術後に悪化した腰痛を再生医療を使った『PDR法(経皮的椎間板再生治療)』で治療した症例」

年代 40代
性別 男性
症状・疾患
  • 椎間板性変性症による椎間板性腰痛
相談内容 他院で椎間板ヘルニアの手術をしたが、腰痛や左足の痛みとしびれが悪化して当院を受診されました。
診察結果 腰椎MRIによる画像検査を行ったところ、他院でヘルニアの手術をした箇所は問題ありませんでした。しかし、前回治療箇所とは別箇所であるL4/5とL5/Sの箇所に椎間板性変性症、椎間板性腰痛が認められました。
治療内容と方針 腰痛と左足の痛み・しびれの原因になっているL4/5とL5/Sの2か所に、損傷した椎間板を再生するための治療「PDR(経皮的椎間板再生治療)」を行いました。
治療後の経過 治療後、主症状であった腰痛は軽減しました。患者様も「生活が楽になった」とのことです。
治療期間 日帰り
費用 2カ所 1210,000円(税込)
診療種別 自由診療
リスクや副作用
  • 治療後は内出血、腫れ、発赤、疼痛、かゆみ、変色、および圧痛が発生することがあります。ごく稀に術後血腫、感染、神経損傷のリスクが出現することもあります
  • 治療効果が出るまで3週間~3か月程度かかります。
  • 治療効果については個人差があります。同一の効果が得られない可能性があることをご承知おきください。

診察と検査結果

この患者様は横線で示されている箇所に椎間板性変性症、椎間板性腰痛(L4/5,L5/S)が認められます。

術中画像

【透視画像】L4/5,L5/Sの2カ所にPDR法(経皮的椎間板再生治療)を行っています。

備考

藤田医科大学でModic変性を伴う腰痛患者に対してPRP注射を行い、半年後のMRIで炎症が鎮静化し、腰痛が軽減したと論文発表がありました。本研究で椎間板へのPRP注射の安全性と有効性が示されました。

参考文献:特定認定再生医療等委員会の承認のもと、国内で初めて椎間板への多血小板血漿(PRP)注射の安全性と有効性を検証
Intradiscal administration of autologous platelet-rich plasma in patients with Modic type 1 associated low back pain: a prospective pilot study

椎間板変性腰痛に対してPRP治療の効果がエビデンスが増えていき患者様の腰痛が軽減できるとの報告が増えています。当院もPDR治療を推進していきます。

┃今回行った治療

<PDR>

PDRは経皮的椎間板再生治療ともいい、患者自身の血液を採取した後、そこから濃縮血小板由来の成長因子を抽出。濃縮血小板由来の成長因子(PRP)と幹細胞上清液を患部の椎間板に注入し、透視装置を使って損傷した椎間板に成長因子と幹細胞上清液を投与します。PLDDと併用することも可能で、日帰りで手術を受けることができます。

>>PDRの詳細はこちら

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