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2025.02.10

【放置は危険!】病院に行った方がいい腰痛は?セルフチェックで腰痛原因を探る

腰痛に悩まされている人は少なくないと思います。「生活に不自由はないし・・・・・・」とそのまま放置してしまっていませんか? 腰痛と一言で言っても、原因は様々。場合によっては複数の要因が合わさって腰痛を引き起こしているかもしれません。慢性的な痛みが続くと、自然に治らず、重症化するリスクも出てきます。ここでは、病院を受診したほうがいい腰痛についてご紹介します。

┃1.まずは自分の腰痛を分析しよう!

まずは自分の抱えている腰痛がどんな腰痛なのか知ることから始めないといけません。痛みの種類や箇所、どのぐらい腰痛が続いているのかなどまずは分析してみましょう。

この中で当てはまる症状があった人は、まずは医師に相談することをお勧めします。

<セルフチェック>

  • 1週間以上、腰痛が続いている
  • 足の痛み、しびれがある
  • 尿が我慢できない
  • 血尿が見られる
  • 吐き気がある
  • 発熱がある
  • 激しく背中が痛む
  • 身長が縮んだ
  • ぎっくり腰を繰り返す
  • マッサージを受けると腰痛が悪化した

┃2.自然と治る可能性のある「筋肉性腰痛」

安静にしていれば治る可能性のあるのが「筋肉性腰痛」です。筋肉性腰痛とは名前の通り、腰の筋肉や筋膜に急激な負荷がかかり、炎症や緊張を引き起こす病気。腰痛の中でも一番起こりうるタイプの症状で、多くの腰痛患者が筋肉性腰痛と診断されます。

筋肉性腰痛の原因はスポーツで急激な負荷をかけたり、重い荷物を持ったりするほか、長時間同じ姿勢で座っている、姿勢の悪さなど多岐にわたります。

また「ぎっくり腰」も筋肉性腰痛の一つです。ぎっくり腰は筋肉や筋膜が損傷して起こる急性腰痛の一つです。ぎっくり腰を発症するきっかけとしてよく知られているのは「重みものを持ち上げたとき」というものですが、「くしゃみをしたとき」「少し立ち上がろうとしたとき」などの、ちょっとした動作でも症状を引き起こすことがあります。

筋肉性腰痛はコルセットなどを使いながら安静に日常生活を過ごしていれば、基本的に1週間から10日ほどで症状が回復していきます。

┃3.病院に行かないと治らない腰痛

腰痛の中でも、病院でなければ対処が難しい症状もあります。ここでは3つの症状を紹介いたします。

<圧迫骨折>

「圧迫骨折」は、背骨を構成する「椎体」という部分が潰れることで起こります。具体的には、腰に急激な負荷があったり、転倒したりすることで引き起こされる症状です。また高齢者は骨粗しょう症の割合も増えていくので、その分、圧迫骨折のリスクも高まります。

椎体が潰れた状態を放置すると、いつまでも骨がうまくつながらない「椎体偽関節」を引き起こす可能性があります。

異変を感じたらすぐに医師に相談し、症状の程度を把握すると同時に適切な治療を受けましょう。

【診断方法】

  • 画像検査(レントゲン/MRI/CT)

【治療方法】

  • 安静にして背骨を潰さないようにする
  • コルセットの装着
  • 手術(特殊人工骨の注入)

>>腰椎圧迫骨折について詳しく知る

<化膿性椎体炎>

「化膿性椎体炎」は、背骨を構成する椎体(骨)や、それらをつなげる椎間板が何かしらの原因でばい菌感染を起こしてしまい、患部に炎症を起こしてしまう病気。感染経路は主に血液で、抵抗力の低い人が発症しやすい傾向があります。そのほか尿路感染や虫歯が原因になることもあります。

発熱を伴う痛みが症状の特徴ですが、まれに発熱ははっきりせず軽い痛みのみの場合もあります。初期症状は風邪や筋肉痛と似ており、見逃されやすいので注意が必要です。

【診断方法】

  • 血液検査
  • 画像検査(レントゲン/MRI/CT)

【治療方法】

  • 点滴による抗生物質の投与
  • 手術(神経系症状への対応/膿瘍の切除/脊椎の固定術 など)

<椎間板ヘルニア・脊柱管狭窄症>

背骨の中を走る脊髄神経が圧迫されて痛みが起きている場合は、根本原因を取り除く必要があります。神経圧迫を引き起こす主な腰痛の原因は「椎間板ヘルニア」と「脊柱管狭窄症」です。

>>椎間板ヘルニアについて詳しく知る

>>脊柱管狭窄症について詳しく知る

腰痛の他に、足やお尻にしびれや痛みが出るのも特徴です。症状の進行具合によっては、歩けなくなるだけでなく、排泄障害を起こすなど日常生活に支障をもたらします。

【診断方法】

  • 画像検査(レントゲン/MRI/CT)

【治療方法】

  • 鎮痛剤の使用
  • ブロック注射
  • 手術(PLDD/PED(経皮的内視鏡下椎間板摘出術)/PEL(脊柱管狭窄症内視鏡下手術)など)

┃4.手術での治療方法について

ここでは当院が行っている日帰りでできる腰痛手術をご紹介します。

<PLDD>

PLDDはレーザーを椎間板内の髄核に照射することで、椎間板を縮小し、神経の圧迫を軽減することで痛みを改善する治療です。施術に要する時間は一箇所あたり15~30分程度で、院内の滞在時間も数時間程度で済むため、日帰りでの手術が可能です。

>>PLDDの詳細はこちら

<PDR>

PDRは経皮的椎間板再生治療ともいい、損傷した椎間板を再生する治療方法です。PLDDと併用することも可能で、日帰りで手術を受けることができます。

>>PDRの詳細はこちら

<PED>

PEDは、経皮的内視鏡下椎間板摘出術とも呼ばれる手術。細い内視鏡を使って行う手術で低侵襲なのが特徴です。手術は日帰りで受けることができるほか、術後の生活への影響も少ないとされています。

>>PEDの詳細はこちら

<PEL>

PELは全ての手術操作を内視鏡下に行う手法であり、体を大きく傷つけずに脊椎内部の奥深いところを観察し、より安全に手術操作が可能となるのが大きな特徴です。

>>PELの詳細はこちら

┃5.まとめ

腰痛だからといって放置することは危険です。場合によっては、健康な日常生活を送ることが難しくなってしまう可能性もあります。また筋肉性腰痛でも、安静にしていなかったり、無理をし続けると、腰の骨の破壊を進めてしまい、病院にかからなければいけなくなるかもしれません。いずれにしても、長期的に痛みがある場合、まずは病院で相談しましょう。

椎間板ヘルニア

脊柱管狭窄症

腰椎圧迫骨折

┃YouTubeでも医療知識を紹介しています

今回の内容はYouTubeでも田中院長がお話ししています。そのほかにも様々ありますので、ぜひご覧ください。



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