「表参道総合医療クリニック」院長田中です。
今回はこちらのYouTubeでも解説している「日帰り可能な腰痛治療」のひとつ、椎間板ヘルニアレーザー手術「PLDD治療」について解説していきます。
―目次
・椎間板ヘルニアの原因となりやすい方
-原因は?
-なりやすい方
・レーザー治療「PLDD」とは
-症例とMRI画像
-レーザー治療「PLDD」
●原因は?
椎間板ヘルニアは、腰の椎体という骨の間あるクッションのような役割をしている椎間板に圧がかかることで「変性」し「飛び出す」ことで神経を圧迫し、腰痛や足の痺れといった症状が起こる疾患です。
●なりやすい方
椎間板ヘルニアは主に「20代~50代」にかけて発症することが多いとされ、特に「30代~40代」が多く、これは加齢による椎間板の変性が始まり、労働や日常生活で腰に負担がかかる年代であるためです。
特に介護や重労働といった職業の方は、椎間板に圧がかかりやすく、椎間板ヘルニアになる方が多いですね。
また、デスクワークの方もなりやすいのは、実は立位(立っている状態)よりも、座位(座っている状態)の方が椎間板への圧がおよそ「1.4倍」かかっており、それを長時間同じ体制で保つことがデスクワークの方がよく腰痛になる要因となっています。
さて、今回の本題である椎間板ヘルニアのレーザー治療「PLDD」についてですが、実際の症例を見ながら解説していきます。
●症例とMRI画像
今回は60代男性が「腰痛」と「左下肢の痛み」の症状があり当院に来られました。
上記画像はMRI画像ですが、こちらを見ると腰椎L3/4の椎間板が飛び出し(赤丸の黒い部分)、神経を圧迫している所見があるので、こちらの「圧迫を取る」必要があります。
当院では、椎間板ヘルニアの治療法として圧迫を取る治療として、「内視鏡治療(PEL,PED)」、「レーザー治療(PLDD)」があります。
「内視鏡治療とレーザー治療の詳しい解説はコチラの動画をご覧ください」
今回のレーザー治療(PLDD)は「数ミリの極小さな切開」➡「1mmのレーザー針を挿入」➡「飛び出した椎間板をレーザーで焼き小さくする」といったものになります。
この治療の最大の特徴は、
「日帰りで手術が可能」
「傷痕がほとんど分からないほど目立たない」
という点になります。
「実際の手術痕」
また、手術時間も30~40分ほどと短いため、手術での患者様の疲労は少ない治療となっております。
患者様のご要望と健康状態を考慮し、今回は圧迫が中程度(内視鏡手術を要さないレベル)だったので、傷痕がほとんど残らないレーザー治療PLDDをご提案しました。
来院時は歩くのも大変な状態でしたが、術後はこちらの男性は問題なく歩いて帰られました。
その後の診察では「もともとあった痛みが1割程度に軽減した」と大変喜ばれておりました。
当院としてもそのような患者様のお声をいただき大変嬉しく思います。
今回の方は重い症状になる前に手術を行ったため後遺症もほとんどありませんでしたが、椎間板ヘルニアは放置しておくと症状は徐々に悪化し、下半身麻痺などの重い後遺症が残ってしまう場合があります。
もし腰痛で悩まれている方はお早めに、一度当院にお越しください。
PLDDについての詳しい詳細はコチラをご覧ください。