治療紹介コラム

2025.02.04

60代女性「腰椎すべり症と椎間板変性が原因の腰痛を再生医療『PDR(経皮的椎間板再生治療)』を使って治療した症例」

年代 60代
性別 女性
症状・疾患
  • 腰椎すべり症
  • 椎間板性変性症
  • 椎間板性腰痛
相談内容 慢性的にあった腰痛が悪化して、当院受診されました。
診察結果 MRI画像を確認したところ、L4の箇所に腰椎すべり症、L4/5、L5/Sの部分に椎間板変性が認められました。
腰痛悪化の原因は腰椎すべり症と椎間板変性が進行してしまったためだと考えられます。
治療内容と方針 椎間板変性があったL4/5、L5/Sには、損傷した椎間板を再生する「PDR(経皮的椎間板再生治療)」という施術を2回行って根本原因にアプローチしました。
また損傷が起きている患部に注入することで、修復を促進するPRP-FDもPDR実施時に2回行いました。
治療後の経過 治療後は腰痛が次第に軽減しました。また画像上でもすべり症が軽くなったことが確認できました。
治療期間 日帰り
費用 2か所:1,210,000円(税込)
診療種別 自由診療
リスクや副作用
  • 治療効果が出るまで3週間~3か月程度かかります。
  • 治療効果については個人差があります。同一の効果が得られない可能性があることをご承知おきください。
  • 治療後は内出血、腫れ、発赤、疼痛、かゆみ、変色、および圧痛が発生することがあります。ごく稀に術後血腫、感染、神経損傷のリスクが出現することもあります

┃治療画像

診察と検査結果

【X線画像】赤丸で示されている箇所に腰椎すべり症(L4)、椎間板変性(L4/5,L5/S)が認められます。

診察と検査結果

【透視画像】L4/5,L5/Sの2カ所にPDR法(経皮的椎間板再生治療)を行っています。

治療前

治療後

【術前後X線】術前にみられた腰椎すべり症が軽減された所見。赤丸で囲っている部分が治療したところです

備考

藤田医科大学でModic変性を伴う腰痛患者に対してPRP注射を行い、半年後のMRIで炎症が鎮静化し、腰痛が軽減したと論文発表がありました。本研究で椎間板へのPRP注射の安全性と有効性が示されました。

参考文献:特定認定再生医療等委員会の承認のもと、国内で初めて椎間板への多血小板血漿(PRP)注射の安全性と有効性を検証
Intradiscal administration of autologous platelet-rich plasma in patients with Modic type 1 associated low back pain: a prospective pilot study

椎間板変性腰痛に対してPRP治療の効果がエビデンスが増えていき患者様の腰痛が軽減できるとの報告が増えています。当院もPDR治療を推進していきます。

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