AGAの薬の種類や選び方を解説。副作用も知っておけば安心

AGAの薬は本当に効果があるのだろうか?副作用があると聞いたけど、本当に安全なのだろうか?と思っている方へ、AGAの薬の種類や効果、選び方などについて詳しく解説します。
AGAの治療は時間も費用もかかりますので、医師の診断のもと、正しく薬を使うことが大切です。それぞれの薬は効果が違うため、自分に合ったものを選ばなくてはなりません。
内服薬と外用薬がありますが、内服薬は基本的に医師の処方がなければ使うことができないものです。安易に個人輸入などせず、医師の指示のもとに安全な薬を使って、適切な治療を進めていきましょう。
Contents
AGAの治療薬は薄毛の症状によって2つのタイプがある
ひとつひとつの治療薬を紹介する前に、薬の分類を知っておきましょう。大きく分けると、抜け毛を防ぐタイプと、発毛を促すタイプがあります。
抜け毛が増えて薄くなる人に適した現状を維持するタイプ
AGAは、主に男性ホルモンが原因で起こる脱毛の症状です。主に思春期以降の男性に発症するもので、頭頂部や前頭部の生え際が薄くなります。
AGAは進行性ですので、薄毛を防ぐには、抜け毛を減らして現状を維持していくことが必要です。
髪は一定の周期で生え変わります。これを毛周期といい、毛は抜け落ちてもまた同じ毛根から生えてきます。髪は毎日抜けていますが、次に生えてくる毛があればなんの問題もありません。
しかしその毛周期が乱れ、次に生えるべき毛が健康に育たなくなると薄毛が目立つようになります。
毛周期を見出す原因となるのが「ジヒドロテストステロン(DHT)」というホルモンです。男性ホルモンのひとつであるテストステロンが「5αリダクターゼⅡ型」という酵素と結びついて変化したものです。
このジヒドロテストステロンが毛乳頭細胞にある男性ホルモン受容体と結びつくと、脱毛因子である「TGF-β」が発生します。この「TGF-β」が毛周期を乱すことから、髪の成長が妨げられてしまうのです。
このようなタイプの人には抜け毛を防ぐ治療薬が必要です。ジヒドロテストステロンの生成を抑え、毛周期を正常化していくことでAGAを改善します。
- プロペシア
- ザガーロ
などの薬があります。
髪を育てる力が低下して薄くなる人に適した発毛を促すタイプ
もうひとつは、栄養不足、睡眠不足、加齢などによって髪の成長が妨げられることによって薄毛になるタイプです。ストレスも要因のひとつです。
頭皮の栄養不足や新陳代謝の低下によって髪を生やす力が弱まり、だんだんと髪の成長が遅くなっていきます。
このような人は髪を育てる能力が衰えています。血行を促進して毛母細胞まで栄養が行き渡るようにする薬を使うことで、発毛を促進していきましょう。
ミノキシジルが代表的な薬です。
内服薬と外用薬がある
AGAの治療薬には内服薬と外用薬があり、内服薬とは飲んで治療をする薬です。錠剤やカプセルで、プロペシアやフィナステリド錠、ザガーロなどがあります。
外用薬は塗って治療する薬です。代表的なものに、ミノキシジルを配合した外用薬があります。
どちらが良いかは症状によりますので、自分で判断せず、医師に診てもらいましょう。
AGAの治療に使われる薬の種類とその効果
ここからは、AGAの治療で使われる主な薬について、その作用や効果を解説します。
代表的な薬を一覧にまとめました。
AGA治療薬 | 主な働き |
---|---|
プロペシア | 5αリダクターゼ(Ⅱ型)の働きを抑えて抜け毛を防ぐ |
フィナステリド錠 | プロペシアのジェネリック医薬品。5αリダクターゼ(Ⅱ型)の働きを抑えて抜け毛を防ぐ |
ザガーロ | 5αリダクターゼⅠ型、Ⅱ型の働きを抑える |
ミノキシジル | 内服薬と外用薬があり、発毛を促進する |
アロビックス | 発毛を促進する外用薬 |
ひとつずつ、解説していきます。
プロペシアは5αリダクターゼ(Ⅱ型)の働きを抑える
プロペシアはアメリカのメルク社が開発した薬で、元々は前立腺肥大症の薬として研究されていたものですが、AGAの治療効果があることがわかり、現在ではもっともスタンダードな治療薬となりました。日本でも2005年に認可され、MSD株式会社が販売しています。
プロペシアの有効成分はフィナステリドという成分で、5αリダクターゼ(Ⅱ型)の働きを抑えてジヒドロテストステロンが作られるのを防ぎます。
毛周期を正常化し、抜け毛が減ることによって、薄毛が徐々に目立たなくなっていくという薬です。世界60カ国以上で使われている薬であり、AGAの治療で最も使われている薬といって良いでしょう。
頭頂部と前頭部の薄毛に効果があり、1日1回の内服で7〜8割ほどの有効率があるとされています。
フィナステリドは日本皮膚科学会の「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017 年版」でも、推奨度Aとなっていますので、安心して使える成分です。
ただし、発毛を促進する効果はないため、症状によっては他の薬を併用することもあります。
フィナステリド錠はプロペシアのジェネリック医薬品
フィナステリド錠はプロペシアのジェネリック医薬品です。ジェネリック医薬品とは、新薬(先発の医薬品)と同じ成分を使っていることから、同等の効能が期待できるものですが、新薬よりも価格が抑えられているのが特徴です。
もちろん厚生労働省の承認を得ている薬ですから、安心して使えます。
新薬を作る時には、研究開発費など世に出るまでにかかった費用が価格に反映されているため、やや高価になることがあります。
ジェネリック医薬品は、新薬の特許期間が過ぎた後に、先に販売された新薬と同等の効能があるということをさまざまな試験を経て販売する薬ですので、その分価格が抑えられています。
AGAの治療で、少しでも費用を抑えながら進めていきたい人には、プロペシアよりもこちらのフィナステリド錠がおすすめです。
プロペシアと同じく、フィナステリドを1mg含んでいますので、高い治療効果が期待できます。
ザガーロは5αリダクターゼⅠ型、Ⅱ型を抑える
ザガーロはグラクソ・スミスクライン社が開発した薬で、デュタステリドを有効成分としています。0.5mgのものと、0.1mgのものがあります。
5αリダクターゼの働きを抑えて、毛周期を正常化しながら抜け毛を予防します。日本でも認可されている薬ですので、安心してご使用ください。
ザガーロの特徴は、この5αリダクターゼのⅠ型とⅡ型、両方に作用することです。
5αリダクターゼにはⅠ型とⅡ型があり、Ⅰ型は側頭部や後頭部に多く存在し、Ⅱ型は頭頂部と前頭部に多く分布しています。
AGAの頭頂部や前頭部に発症することが多いため、症状がそれだけであればⅡ型を含むプロペシアでも十分なのですが、広く薄毛の症状が出ている場合はザガーロの方が高い効果が期待できるのです。
ザガーロの主成分であるデュタステリドは、日本皮膚科学会の「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017 年版」でも、推奨度Aとなっています。
なお、ザガーロにはジェネリック医薬品があり、
- デュタステリド錠「NS」
- デュタステリドカプセル「トーワ」
- デュタステリドカプセル「サワイ」
などが販売されています。
国内正規品ですから、医師の処方によって安全に使える薬です。
なお、アボルブという薬もデュタステリドを含んでおり、AGAに効果があるとされています。
ただしこの薬はもともと前立腺肥大症の薬として開発されたものだという点に注意してください。日本でも認可されていますが、それはあくまでも前立腺肥大症の薬としてです。
ザガーロと同じ目的では使用できないため、注意が必要です。個人輸入などせず、必ず医師の診断を受けた上で使用しましょう。
ミノキシジルタブレットは必ず医師に処方してもらうべき薬
ミノキシジルは血管を拡張させて血流を良くし、頭皮の隅々まで血液や栄養を行き渡らせることによって毛母細胞を活性化させる薬です。細胞分裂を活発にすることで、発毛を促します。
ただし、ミノキシジルは脱毛症の薬として開発されたものではなく、ファイザー社が1960年代に高血圧の治療薬として開発したものです。その副作用として毛が増える効果があったことから、AGAの治療薬としての開発が進みました。
そのため、ミノキシジルという成分自体は厚生労働省から認可されているものの、内服薬としては国内承認を受けていないのです。
使用に当たっては注意が必要ですが、違法な薬というわけではなく、医師が診断し、必要と認めれば使える薬です。
ですので、個人輸入などで安易に使用せず、必ず医師に処方してもらいましょう。
ミノキシジル配合FCIリキッドは塗ることで発毛を促す薬
リキッド状の外用薬です。頭皮に直接塗布することで、血行を促進します。
AGA内服薬と比べると効果は穏やかですが、その分、副作用が少ないことが安心ポイントです。
ミノキシジルを5%含み、頭皮の環境を整える成分も含まれています。
- l-メントール:清涼感を与え頭皮を健やかに保つ
- トコフェロール酢酸エステル:皮脂の酸化を防ぐ
- ピリドキシン塩酸塩:過剰な皮脂とフケを防ぐ
ミノキシジルが5%を超えなければ第一類医薬品に分類されますので、ドラッグストアやインターネットで購入が可能です。
- リアップ
- スカルプD メディカルミノキ5
- リグロEX
- アロゲイン5
- ロゲイン
- ツゲイン
などがあります。
リアップやスカルプDはテレビのCMなどでもおなじみですから、知っている方も多いと思います。リアップは大正製薬が販売している発毛剤で、日本で唯一発毛効果が認められている商品です。
5%以上の濃度のミノキシジル外用薬を使用するには医師の処方箋が必要となりますので、クリニックを受診しましょう。
アロビックスも塗るタイプの脱毛治療薬
アロビックスは塩化カルプロニウムを主成分としており、血行を良くして抜け毛を防ぎながら発毛を促す効果が期待できる薬です。
男性ホルモンの働きとは関係のないところで作用しますので、AGA以外の脱毛症にも使われる薬です。
AGAにはプロペシアと併用することが効果的であるとされています。処方箋が必要な薬ですので、薬局などで購入することはできません。
外用薬であることから副作用の可能性は低く、内服薬よりも安心して使えるというメリットがあります。
知っておくべき、AGAの治療に使う薬の選び方
一口にAGAといっても、その症状は人それぞれです。薄毛の進行具合にも個人差がありますので、どの薬を使えば良いのか、自分では判断が難しいです。
ですので、医師と相談しながら治療を進めていくことがとても大切です。
正しい治療のためには自分の薄毛のタイプを知ることが大事
薄毛の症状は進行の度合いが人それぞれです。薄毛のタイプにあった薬を使わなければ効果を実感することはできません。
プロペシアなど、5αリダクターゼの働きを抑えて毛周期を正常化すべきなのか、それとも頭皮の血行をよくして毛母細胞を活性化した方が良いのか、薄毛の状態によって使うべき薬が違います。
まずは、今の自分の症状がどうなっているのか、正確に知ることから治療が始まります。
体質に合うものを選ぶこと
薄毛のタイプだけでなく、その人の体質や持病、ふだん服用している薬などによっても、選ぶ薬が違ってきます。
後ほど説明しますが、合わない薬を使うと副作用が強く出る可能性もあります。
健康被害が出たら困りますので、既往歴なども考慮して薬を選ぶことが大切です。必ず医師の診断を受けましょう。
予算内で続けられるものを選ぶ
AGA治療薬は、1箱飲んで終わりというものではありません。継続的に使用していかないといけないため、費用も重要なポイントになります。
いくら効果が高いと言われても、続けられない価格ですぐにやめてしまっては、それまでかけたお金が無駄になってしまいます。
AGAの薬は「治療薬」と呼ばれていても、健康保険の適用外です。価格はクリニックごとに違うため、比較してみることも大切です。
おおよその費用の目安は以下の通りです。
AGA治療薬 | 価格の相場 |
---|---|
プロペシア | 8,000円〜10,000円 |
フィナステリド錠 | 3,800円〜5,000円 |
ザガーロ | 5,000円〜12,000円 |
ミノキシジルタブレット | 4,000円〜8,000円 |
ミノキシジル配合FCIリキッド | 3,500円〜7,000円 |
アロビックス | 1,500円前後 |
※1ヶ月あたりの価格
これはあくまでも薬代の相場の目安であり、診断料を含めると月に15,000円〜20,000円程度になるケースが多いです。
薬は併用する場合もありますので、薄毛の進行度合いによってかかる費用には差が出るでしょう。
年間にすれば20万円を超える費用がかかりますので、決して安くはありません。しかし、最低でも半年から1年、場合によっては何年も続けていかなないと効果を実感できないため、続けられる価格なのかどうかも考えて薬を選ぶことが大切です。
費用の心配がある人は、診断のときにその点も含めて相談してみることをおすすめします。
自分に合ったAGA治療薬で理想の髪を手に入れる
ここまでご紹介してきたAGA治療薬の中で、結局自分に適しているのはどれなのか?と迷っている方もいると思います。
最終的には医師の判断となりますが、一つの目安を知っておくと良いでしょう。
毛周期を改善して抜け毛を予防したい
- 最近抜け毛が増えてきた
- 産毛のような細い髪が増えてきた
- 頭頂部や前頭部が少しずつ薄くなっている気がする
- 親族に薄毛の人がいる
- タバコを吸う
このような条件に合致する人は、毛周期が乱れている可能性があります。
- プロペシア
- フィナステリド
- ザガーロ
などが向いているでしょう。
まずプロペシアを試してみて、効果が見えない場合にはデュタステリドを含むザガーロに移行することもあります。
発毛を促進してボリュームアップしたい
- 全体的に毛が減ってきた
- 毛にハリ、コシがなくなってきた
- ボリュームが出ない
などの悩みがある人は、ミノキシジル外用薬がおすすめです。
ただし抜け毛も予防しつつ発毛も促進したいなど、症状によってはプロペシアなどの内服薬と併用することもあります。
AGA薬の副作用・症状が出たら必ず医師に相談
AGAの治療薬には副作用があります。どのような症状が出るのかを知っておくことはとても大切なことです。
主な副作用をまとめました。
AGA治療薬 | 副作用 |
---|---|
プロペシア | ・肝機能障害 ・性欲減退 ・勃起不全 ・かゆみ、湿疹 ・だるさ ・胃の不快感 |
ザガーロ | ・肝機能障害 ・黄疸 ・性欲減退 ・勃起不全 ・かゆみ、湿疹 ・だるさ・胃の不快感 ・頭痛 |
ミノキシジル | ・動悸、息切れ ・頭痛 ・目まい、立ちくらみ ・むくみ ・かゆみ ・多毛症(タブレットのみ) |
これらの副作用は必ず出るわけではないですし、出た時にもその症状は人それぞれです。全体としては1〜2%の割合で起こるとされていますので、過度に恐れる必要はありません。
もし、「これは副作用かな?」と思ったら、いったん薬の使用を中止して主治医に相談してください。
AGA薬に限らず、どのような薬でも服用すれば必ず肝臓で代謝されます。ですから、長期にわたって薬を使用することは、たとえ安全な薬であったとしても肝臓に負担をかけます。
そのため、肝臓の状態によってはいったん薬をやめなければならない場合も出てくるでしょう。それも医師の判断です。
自己判断で薬を続けると、重篤な副作用が起こる可能性もあります。必ず、信頼できる医師のもとで薬を使用しましょう。
AGAの治療は効果がないと感じる理由
AGA治療を始めてみたけれど効果がないと感じて、やめてしまう人もいるようです。
効果がないと感じる理由はいくつかありますが、正しい治療を行なっていないことが原因だと考えられます。
効果を実感できる期間には個人差がある
薬の効果を実感できるまでの期間には、個人差があります。3ヶ月くらいで抜け毛が減ったように感じる人もいれば、半年以上かかる人もいます。
半年から1年くらいかかることも珍しくはないので、すぐに結果が出なくても諦めずに続けていく必要があります。
薬を飲んでみたけれど全然効果が出ない!と自己判断でやめてしまうと、せっかく効果が出かけていたとしても、再び薄毛が進行します。
特に注意して欲しいのは、初期脱毛です。AGAの治療を開始した初期に、一時的に抜け毛が増えてしまう現象のことで、乱れた毛周期のサイクルを正すための薬の作用によって、今生えている毛が抜けることがあります。
その薬が本当にその人に適しているのかを確認する意味でも、自分で判断せず、信頼できる医師と二人三脚で治療を進めていくことが、薄毛改善への近道だといえるでしょう。
自分に合った薬を使用していない
個人輸入や通販で薬を購入している方に多くみられますが、自分に合っていない薬を使用しているため、効果を実感できないのです。
AGAの症状は人それぞれですので、今の症状にあった薬を選ばなくては薄毛の進行を止めることはできません。
AGA治療は薄毛の進行具合を正しく診断することから始まります。最初は医師の診断を受けて、自分にあった薬を選ぶことをおすすめします。
AGA薬の用法・用量を守って服用していない
AGAの治療薬には、飲む回数が決められています。正しい量を、正しい間隔で服用しなければ、その薬が持つ効果を発揮できません。
風邪薬などは1回忘れてしまっても大きな影響はないかもしれませんが、AGA薬は違います。
飲んだり飲まなかったりでは効果が出ませんので、医師に指示された通りに服用するようにしましょう。
1日1回のタイプは、「夕食後」など飲むタイミングを決めておくと忘れにくいです。
脱毛の原因がAGAではない場合がある
男性の薄毛の原因はAGAが多いものの、そうでない場合もあります。自分でAGAだと思い込み、個人輸入や通販で購入した薬を服用しても、AGAでなければ効果が出ないのは当たり前のことです。
たとえば、以下のような脱毛症にAGA薬を使っても効果は出ません。
- 脂漏性脱毛症
- 円形脱毛症
- 神経性脱毛症
- 圧迫性脱毛症(機械的脱毛症)
まずは自分の薄毛の状態を正しく把握することがとても大切だということが、お分かりいただけると思います。
回り道をせずに、正しい治療を行うためにも、まずは医師の診断を受けることをおすすめします。
AGAの薬はやめると再び薄毛になる
AGAは進行性の脱毛症であるため、プロペシアなどを服用して現状を維持することは可能ですが、完治させることが難しい症状です。
喉の痛みや鼻詰まりなどは症状がなくなれば「完治」ですし、骨折などのケガも同様に完全に治すことが可能ですが、AGAは今のところ完全に薄毛の状態を改善することができません。
ですから、AGAの薬を使って抜け毛が減ったり、丈夫な髪が育ってきたりとしても、薬をやめてしまえば再び薄毛の状態が進行していきます。
基本的には一度治療を始めたら、そのまま続けて欲しいのですが、多くの人は費用が負担になって通院をやめてしまっているのが現状です。
AGA薬を正しく使うための注意点
AGAの治療薬を使う際には、以下の点に気をつけてください。特に、個人輸入をお考えの方には、注意して欲しい点があります。
使う前に医師に相談して診断を受けること
AGA薬は、必ず医師に相談をして、薄毛の状態についての診断を受けてから使用するようにしてください。
素人判断で症状を見誤った状態で薬を使用しても、効果を実感することはできません。
また、医師の診断を受けずに個人輸入や通販で薬を手に入れる人がいますが、薬の品質が保証されないので、とても危険です。
特に、相場よりも安い薬は注意してください。不純物が混入していたり、偽物が混ざっていたりする可能性もあり、そのようなものを服用することで健康被害が出る恐れもあります。
薬を使うには、正しい知識・診断が必要です。たとえば、プロペシアは男性専用の薬であり、女性が使用すべきではない薬です。誤った知識で薬を使用することはとても危険であるということを知ってください。
20歳未満の服用も認められていないため、自己判断で服用することは絶対にやめましょう。
たしかに、クリニックにかかれば診断料も必要なので、決して安くはない費用がかかります。しかし、健康被害が出てからでは遅いです。
AGAの治療には時間がかかります。副作用が出た時の対処も含めて、信頼できる医師とともに着実に進めていくことが大切ですので、薬を使う前には必ず医師の診断を受けてください。
気になり出したら早めに始める
AGAの治療は、早く始めるほど効果を実感しやすいです。本格的に薄くなってしまってからでは改善できないこともあります。
「最近、抜け毛が増えたかも…」と気になり出したら、まずは相談だけでも良いので、クリニックを受診してみましょう。
医師の指示に従って正しく服用する
AGAの治療薬は高い効果が実証されている薬ですが、たくさん飲めばその分効果が高まるというものではありません。
たとえばフィナステリドは1日1mgまでとされていますので、フィナステリドを1mg含むプロペシアは1日1回の服用となっているのです。
何か疑問に思うことがあれば自分で判断せず、必ず医師に確認するようにしましょう。
薬だけに頼らず生活習慣を整えることも忘れずに
遺伝的な要素については致し方ないとしても、頭皮の環境については普段の生活習慣で変えられる部分があります。
- 冷えを防いで血行をよくする
- 十分な睡眠をとる
- 適度な運動をする
- ストレスを溜め込まない
- 栄養バランスの取れた食事を心がける
健やかな髪を保つにはタンパク質が欠かせません。しかし、タンパク質をとるだけではなく、代謝をサポートするビタミンB群も同時にとるなど、バランスよく食べることが大切です。
また、細胞は眠っている間に作られますので、良質な睡眠も必要です。どんなに食事に気を付けても、夜遅くまで起きていたり、睡眠時間が短かったりすれば、髪の発育に影響が出るでしょう。
遅くともその日のうちには寝て、6時間以上の睡眠を取りたいものです。
AGAの薬は自分に合ったものを選ぶことが大事!まずは医師に相談しよう
AGAの薬は、薄毛のタイプによって使うものが違います。まずは、今の薄毛の状態を正しく把握することが大切ですので、自分で判断せずに医師の診断を受けましょう。
プロペシア、ザガーロ、ミノキシジルなどの薬が一般的ですが、どの薬を選ぶかは、やはり医師の診断が必要です。自分の症状に合っていない薬を使っても効果が出ないですし、副作用が出てしまうこともあります。
個人輸入や通販で薬を購入するのではなく、医師の指示のもと、正しく使って症状を改善していきましょう。
AGAは進行性の脱毛症ですから、早く治療を始めるほど効果を実感しやすいです。抜け毛が増えてきたかも…と思ったら、まずはクリニックで相談してみましょう。